出版社コメント情報
すらすら読める、現代語訳の決定版ついに文庫化スタート!2013年毎日出版文化賞特別賞受賞作品帝の子として生まれた光源氏。美貌と才能を兼ね備えるが、その心には深い闇――父の後妻である藤壺の宮への許されぬ恋慕――を抱えていた。日本文学史上屈指の名作「源氏物語」。古典文学者としての知識と作家としての筆力で描き切った、現代語訳の決定版がついに文庫化。◎謹訳とは――題して『謹訳 源氏物語』としたのは、原典の持つ深く豊かな文学世界を、忠実謹直なる態度で解釈し味わい尽くして、作者の「言いたかったこと」を、その行間までも掬い取りたいという思いを込めたのである。(林 望)