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二重国籍の老歴史学者。沈黙に秘められた大戦の闇とは?野尻湖畔のリゾート地で遭遇した難事件。70年の時を超え十津川の推理が閃く!〈島崎修一郎(しまざきしゅういちろう)過(あやま)チヲ正シテ死亡ス〉信州野尻湖畔(しんしゅうのじりこはん)に建つ石碑の奇妙な銘文は、50年前の未解決殺人に関わるという。十津川(とつがわ)が休暇でこの地を訪れた翌日、何者かが石碑を爆破。さらに、事件を調べる歴史学者の小田切(おだぎり)が失踪した。十津川の恩師である小田切は、外国人別荘地の会員で、二重国籍だった!? 大戦秘話、残された捜査メモ、米国の影……。十津川が歴史の闇を追う!