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特集名:極値問題を考える ― 最大,最小をいかにしてとらえるか ―
【内容】
微積分の学習における到達点の一つに極値問題があります.極値問題は,例えば,与えられた関数のグラフを描く際に必要となるもので,分野を問わず,微積分のカリキュラムの中には含まれていると思われます.また,発展した内容は理工系の諸分野で研究されています.本特集では,数理科学の様々な分野における“極値問題”について,考え方,発想などを紹介していきます.
【主要目次】
極値問題/関数の極値とその応用 ― 高校生から大学院生に向けて/形状最適化問題/変分問題 ― 古典変分法から大域変分法へ/極小曲面 ― シャボン膜の数理モデルとその応用/グラフ上の変分問題 ― 曲面上のグラフの標準実現/複素解析における極値問題 ― リーマンの写像定理とベルグマン核をめぐって/確率分布空間上の変分問題と測度距離空間/[コラム]ディドの問題の数値計算