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特集名:微分形式で書く・考える ― 空間に現れる現象を記述する言語 ―
【内容】微分形式は,3次元実空間のみならずさまざまな空間の上の関数を拡張した概念であり,微分や積分で表される関係を表現する道具です.微分形式は,微積分やベクトル解析の延長上にある概念記法ですが,表現形式が洗練されており,理論物理に現れるさまざまな数学的関係を見通しよく表現する言葉になっています.また,微分形式自体が数学的研究の対象になることもあります.本特集では微分形式の数学的役割や物理現象との対応などの話も交えて,様々なテーマについて紹介していきます.
【主要目次】巻頭言/空間図形と微分形式/微分形式と力学/微分形式と電磁気学 ― アブラハム-ミンコフスキー論争/微分形式と熱力学/微分形式と量子力学 ― 幾何学的位相入門/相対性理論における微分形式/微分形式と多様体/微分形式と代数幾何