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日本語学 2023年9月号

日本語学 2023年9月号

商品コード:X1014910069690936

  • 出版社名明治書院
  • 発売日2023年09月01日
  • 雑誌JAN4910069690936
  • 刊行形態季刊誌

販売価格3,410円(税込)

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特集

日本語学 秋号 「日本語習得を促すもの」「人を指すことば」|

出版社情報

【特集】日本語習得を促すもの

 現在、外国語教育や日本語教育の中で行われる活動は非常に多様である。第二言語習得研究によって得られた知見や仮説に基づき、様々な活動・手法が取り入れられ、教材開発も進んでいる。そして、新たな考え方に基づく実践研究は今も盛んに積み重ねられており、日本語教育の方法に関する理論は更新し続けられている。
 しかし、言語教育の専門家でない人が、それらの活動・手法の意義について詳しく知ることはあまりない。たとえば、「シャドーイング」はラジオの英語講座でも取り入れられるほど一般的な練習方法となっているが、なぜシャドーイングが有効なのか、どう行うのがよいのか、などをリスナーが知る機会はあまりないだろう。それぞれの活動にどんな意味があるのかを知ることは、学習をより一層効果的にすると考え、今回の特集では、現在の日本語教育の世界で取り入れられるようになった、あるいは今後、普及が期待される活動・技法・手法について取り上げる。

【特集】人を指すことば

 日本語は、自称・対称の人称代名詞が豊富で、親族名・役職名・職業名などが自称や対称になる場合に規則性が見られ、そこで使われる語彙の種類や運用は時代や地域によって様々である。また、第三者を指すことばの種類や運用にも、社会や文化の特徴を反映した興味深い現象が見られる。そして、近年急速に進んでいる、ジェンダー平等や人権尊重の実現をはじめとした、社会における人への意識の変化が、人を指すことばの運用や体系に、変化をもたらしつつあるようにも見受けられる。
 本小特集では、日本の社会や文化と深く関わっていると考えられる、人を指すことばの多様性とその変化について、(1)体系と運用、(2)ジェンダー、(3)用語意識の観点から三つの論考で照らし出す。

目次
【特集】日本語習得を促すもの

シャドーイング 古本裕美
発話調整、フィードバック 中上亜樹
多読 吉川達
再話(リテリング) 小河原義朗・木谷直之
伝わる発音を身に付けるには 中川千恵子
「プライベートスピーチ」の可能性 御舘久里恵
「協働」学習 池田玲子
自律学習を促す学習環境デザイン 衣川隆生


【特集】人を指すことば

人称詞と呼称の広がり 金水敏
ジェンダーから見た人を指すことばの変化 遠藤織枝
人権尊重と用語意識 関根健一