出版社情報
【特集】
●似て非なるもの
MiG-25フォックスバット &
MiG-31 フォックスハウンド
―世界で唯一のマッハ3級の戦闘機、
ベレンコ中尉亡命事件でその名を知られる旧ソ連の
ミコヤンMiG-25、NATOコードネーム「フォックスバット」。
そして、その改良発展型と言われる
MiG-31「フォックスハウンド」。
似ているのは機体外形だけで、時代の変化と戦術の変化により、
MiG-25に対する要求が変わった。20,000mの高高度を、
マッハ2を超える超音速で侵入する敵機の迎撃から、
地上のレーダー網を掻い潜り超低空飛行で侵入する巡航ミサイル、
爆撃機や攻撃機の迎撃へと変わったため、基本設計をそのままに、
機体を構成する素材、エンジン、搭載レーダーとアビオニクス、
複座化し後席にはレーダー員を配置するなど、
そのすべてを見直すこととなったのだ。
こうして生まれたMiG-31、
見た目こそはMiG-25と似ているがほとんど別機となったのだ。
…ほか