出版社コメント情報
北アルプスをはじめとする険しい山々が聳える長野県は、日本の屋根といわれ、また、東西の文化の接点でもあります。さまざまな地方の民話がこの地に流れ込み、語り手たちはより豊かな物語に仕上げていきました。信州各地に残る「泉小太郎」の國造りの話、中国や地の底にまで訪れるスケールの大きな「甲賀三郎」の物語、悲しい「おばすてやま」伝説、美しい「ツツジのむすめ」の恋などから、「ウサギとクマ」「イノシシとカメ」などのゆかいな動物話、厳しい風土から生まれた「木一本、首ひとつ」、歴史が今も生きていることが伝わるキツネのしばい」等、32話を収録。