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救急車で運ばれてもたらい回し状態、産科医がいなくてお産ができない妊婦たち、地域病院の多くが医師不足で存続の危機……などなど、年々深刻化する「医療崩壊」。人気医療ドラマや週刊誌でもたびたび取り上げられ、徐々に一般にも注目されつつありますが、これまではその実情、原因や解消策などは主に、当事者である医者や医療専門家によって指摘されるのみでした。それに対して本書は、医者でも研究者でもない、現場で長年医師採用に携わってきた民間のコンサルタントの立場から、問題の本質をリアルに描く画期的な告発の書です。医者が書けなかった医者同士の事情、専門家にはわからない現場の実情をわかりやすく描き、なぜ病院から医者が去っていくのかを客観的に指摘します。さらに、終章では現場で今すぐできる医師不足対策をアドバイス。医療崩壊を食い止める現実策を提示しています。医療関係者、関心のあるすべての人に、ぜひ読んでほしい医療問題の新提案書です!