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文様というのは、単なるデザインではなく、日本人の祈りがかたちになったものである――。江戸時代より、京都「唐長」に伝わる600枚以上の板木から、日本の主な文様を厳選。美しい唐紙を写真で見せながら、文様にまつわる物語をエッセイとしてまとめる。唐長とは― 寛永元年(1624年)創業。日本で唯一、江戸時代から続いてきた唐紙屋。代々受け継がれてきた板木にひとつひとつ手仕事で和紙に文様をうつしとった唐紙は、文化財をはじめ、現代の暮らしにおいても壁紙や襖紙として用いられ、美しい日本の文化を伝えている。