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「素数を二分する」数列に導かれて、巨人たちが魅了された「数の宇宙」へ。深く、豊かな数学の響きを味わう――。物語の主人公は、2種類の素数。5,13,17,29,37…=「4で割って1余る素数」と、3,7,11,19,23…=「4で割って3余る素数」。一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。一方はx^2+1の素因数に必ず現れるが、他方は決して現れない。両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは? 2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、ガウス素数とのふしぎな関係とは? 2つの等差数列{4n+1}、{4n+3}が紡ぎ出す「素数の神秘」。