おすすめコメント
■天皇の治世を象徴する勅撰和歌集と古今伝受 10世紀初頭、醍醐天皇の命により最初の勅撰和歌集『古今和歌集』が成立。その後500年余りの間に、21の勅撰和歌集が編纂され、鎌倉時代には天皇の王権を象徴する芸能として、和歌は特別な地位を確立する。応仁の乱以降、勅撰和歌集の伝統は途絶えるが、中世にはじまった最も重要な歌道伝受「古今伝受」は近世まで続き、後水尾天皇に受け継がれ、代々の天皇によって継承される御所伝授となってゆく。勅撰和歌集の成立と変遷、宮廷歌壇存続の歴史をたどり、天皇にとっていまも重要な芸能・和歌とは何かを解説する。・・・他