出版社コメント情報
非業の死をとげた著名画家。愛と芸術に生きた報いか――12年を経て、迷宮の扉が開く。完全復活した二階堂蘭子が「ランの謎」に挑む! 「魔王ラビリンス」の脅威が取り払われた後、探偵活動を再開した二階堂蘭子に、洋蘭の栽培をする賀来慎児(がらいしんじ)とその叔母が脅迫されている、という相談があった。慎児の父・賀来レオナは、著名な西洋画家だったが、12年前に不審死をとげ、その直後、母も服毒自殺していた。脅迫と何か関連が? そして慎児が住む「蘭の家」に向かった蘭子を待っていたのはレオナの3人の愛人たちだった。――「蘭の家の殺人」など3編を収録した待望の作品集!