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「謎はすべて解けました。これは――奇蹟です。」 この傑作を読まずして、今年のミステリは語れない! かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、青髪の探偵・上苙丞(うえおろじょう)と相棒のフーリンのもとを訪れる。彼女の中に眠る、不可思議な記憶。それは、ともに暮らした少年が首を切り落とされながらも、少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった――。首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇跡の正体とは……!? 探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、すべてのトリックが不成立であることを立証する!!