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世界遺産「軍艦島」に潜む殺人者? 昭和34年、満月の晩に溺死した少女。若き警官の「禁断の捜査」が島に軋轢を―― 吉川英治文学賞受賞作 わずかな土地に五千人以上が暮らす炭鉱の島、通称「軍艦島」。昭和34年の初夏、少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は、不審な人物の存在などから、事故と判断されたその死に疑問を感じ、独自の捜査をおこなう。だがそれは「全島一家族」を標榜し、警察すらも管理下におく島の組織と掟に波紋をよぶ。少女は殺されたのか? 正体を隠した罪人が島に? 吉川英治文学賞を受賞したエンターテインメントの金字塔!