出版社コメント情報
「見知らぬあなた」を待つ言葉として、壜につめて海のかなたに投じられる「投壜通信」。そのモチーフから発して語られる、さまざまな哲学的、文学的な思索を、エッセイとして書き綴った10章。「岸辺で壜を拾い上げることは、何らかの言葉に触れて感動し共感するといったレベルとはまったく異なるものであり、…言葉の受け取り手を揺さぶり変容させ、ときに思いもかけぬ行動へと駆り立てることさえあるものである。」目次1.「あなた」を待ちながら2.庭付きの言葉3.岸辺のアーカイヴ4.私にとっての赤5.一人の幅で迎えられる言葉6.記憶と醗酵7.断片と耳8.誇張せよ、つねに9.あてこまない言葉10「あなた」とともに