出版社コメント情報
薬で二重人格化した男の苦悩を描いた怪奇小説『ジーキル博士とハイド氏』ほか、
冒険・心理小説、紀行文と幅広いジャンルで活躍したスティーヴンソン。
その厳選10編を新訳で紹介!
傑出した物語作者は今もなお我々を魅了する
(解説/辻原登)
辻原登=編
編集協力=中和彩子
【収録内容】
ジーキル博士とハイド氏/自殺クラブ/嘘の顛末/ある古謡/死体泥棒/メリー・メン
声の島/ファレサーの浜/寓話(抄) /驢馬との旅
解説 辻原登
作品解題 大久保譲/中和彩子/吉野由起
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著者について
スティーヴンソン,ロバート・ルイス
1850.11.13-1894.12.3。イギリス(スコットランド)の小説家。著名な灯台建築技師一族の一人としてエディンバラに生まれる。大学在学中から文学を志し、フランスやアメリカで過ごした後、少年向け小説『宝島』が評判を呼んで、冒険ロマンスの第一人者と目されるようになった。『ジーキル博士とハイド氏』もベストセラーになり、現在に到るまで大きな影響を及ぼす。晩年は南太平洋に渡り、家族とともにサモアに居を構えて、同地で没した。常に病魔と闘い続け、旅に明け暮れた短い生涯の中で、小説、詩、紀行文、エッセイなど幅広いジャンルの作品を数多く残している。