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霧の彼方須賀敦子

霧の彼方須賀敦子

商品コード:X1009784087716719

  • 著者若松英輔/著
  • 出版社名集英社
  • ページ数471,6P 20cm
  • ISBN978-4-08-771671-9

販売価格2,970円(税込)

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生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。没後二十二年たっても読者を惹きつけてやまない作家の、魅力の源泉とは。須賀敦子の「霊性」に、同じ情熱をもって迫る本格評伝。宮沢賢治、川端康成、ウンベルト・サバ、ナタリア・ギンズブルグ、マルグリット・ユルスナール、シャルル・ペギー、ダヴィデ・マリア・トゥロルド、聖カタリナ、聖フランチェスコ、友人マリア・ボットーニ、親友しげちゃん、父、そして夫ペッピーノーー。詩人、小説家、カトリック左派の実践的思想家、中世の聖人、愛する人たち。さまざまな出会いによって導かれた、「たましい」の旅を描く。【目次】第一章 書かれなかった言葉第二章 不得意な英語と仏教第三章 人生の羅針盤第四章 二人の聖女第五章 母の洗礼第六章 夢幻のカテドラル第七章 レジスタンスの英雄第八章 終わらない巡礼第九章 ペルージャへの招き第十章 文筆家の誕生第十一章 ローマと新教皇第十二章 ダヴィデ・マリア・トゥロルド第十三章 ミラノへの階梯第十四章 ある幼子の物語第十五章 言葉という共同体第十六章 エマニュエル・ムーニエと『エスプリ』第十七章 内なるファシスト第十八章 ほんとうの土地第十九章 悲しみの島第二十章 ゲットとウンベルト・サバ第二十一章 川端康成と虚構の詩学第二十二章 二度の帰国第二十三章 ダンテを読む日々第二十四章 見えない靴、見えない道第二十五章 トランクと書かれなかった言葉あとがき人名索引【著者略歴】若松英輔(わかまつ・えいすけ)批評家、随筆家。1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 ーー求道の文学」で第14回三田文学新人賞を受賞。16年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞を受賞。18年『詩集 見えない涙』で第33回詩歌文学館賞を受賞。同年『小林秀雄 美しい花』で第16回角川財団学芸賞を受賞、19年に第16回蓮如賞を受賞。他の著書に『井筒俊彦ーー叡知の哲学』『霊性の哲学』『イエス伝』『詩集 燃える水滴』などがある。