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人類の深奥に秘められた記憶

人類の深奥に秘められた記憶

商品コード:X1009784087735253

  • 著者モアメド・ムブガル・サール/著 野崎歓/訳
  • 出版社名集英社
  • ページ数476P 20cm
  • ISBN978-4-08-773525-3

販売価格3,630円(税込)

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出版社コメント情報

【ゴンクール賞受賞作】なぜ人間は、作家は、“書く”のか。根源ともいえる欲望の迷宮を恐ろしいほどの気迫で綴る、衝撃の傑作小説!セネガル出身、パリに暮らす駆け出しの作家ジェガーヌには、気になる同郷の作家がいた。1938年、デビュー作『人でなしの迷宮』でセンセーションを巻き起こし、「黒いランボー」とまで呼ばれた作家T・C・エリマン。しかしその直後、作品は回収騒ぎとなり、版元の出版社も廃業、ほぼ忘れ去られた存在となっていた。そんなある日『人でなしの迷宮』を奇跡的に手に入れ、内容に感銘を受けたジェガーヌは、エリマン自身について調べはじめる。様々な人の口から導き出されるエリマンの姿とは。時代の潮流に翻弄される黒人作家の懊悩、そして作家にとって “書く”という宿命は一体何なのか。フランスで60万部を突破、40か国で版権が取得された、2021年ゴンクール賞受賞の傑作。[著者プロフィール]モアメド・ムブガル・サールMohamed Mbougar Sarr1990年セネガルのダカールに生まれ、パリの社会科学高等研究院(EHESS)で学ぶ。現在はフランスのボーヴェ在住。2014年に中篇小説『La Cale(直訳船倉)』でステファヌ・エセル賞を受賞し、2015年『Terre ceinte(直訳包囲された土地)』で長篇デビュー、アマドゥ・クルマ文学賞とメティス小説大賞を受賞した。2017年『Silence du choeur(直訳コーラスの沈黙)』でサン=マロ市主催の世界文学賞を受賞。2021年、4作目にあたる本書はフランスの4大文学賞(ゴンクール賞、ルノードー賞、フェミナ賞、メディシス賞)すべてにノミネートされ、ゴンクール賞を受賞した。邦訳作品に『純粋な人間たち』(平野暁人訳、英治出版、2022年。原書は2018年)がある。