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黒川能 1964年、黒川村の記憶

黒川能 1964年、黒川村の記憶

商品コード:X1009784087890136

  • 著者船曳由美/著
  • 出版社名集英社
  • ページ数389P 22cm
  • ISBN978-4-08-789013-6

販売価格3,960円(税込)

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半世紀前の庄内に、理想郷(ユートピア)はあった――。月山の麓の黒川村で、500年以上続いてきた、悠久の王祇祭。“神人相和す”祭りの全貌を、村の内側から初めて克明に、そして、哀惜こめて描き上げた、女性編集者による二度とない感動の記録。東京オリンピックの喧騒の裏側で、本物の祝祭が行われていた!■著者より、本書によせてあれは、幻であったのだろうか――。1964年、日本中が東京オリンピックに湧き立っていた。私はグラフ雑誌「太陽」の編集者であったが、自らの神のもとに、老いも若きも一つに会して祭りをしている村を探して、山形の詩人・真壁仁の一篇の詩で「黒川能」を知った。2月1日、2日、春日神社の御神体「王祇様」を上座・下座の2軒の当屋に迎え、夜を徹して能・狂言を奉納する。幼童から少年、若者、長老まで、年齢ごとに場と役割がある。誰もが喜びをもって生き生きとしているその姿に、私は魅せられていった――。目 次第1章  1964年東京オリンピックの年、黒川能に出会う第2章   十一月、黒川村を訪ねる第3章  十二月から1965年のお正月を迎える第4章  王祇祭まで一か月・一月三日の「興行」第5章  一月十七日、春日神社の「十七夜祭」第6章  豆腐炙りと子供たちの能の稽古第7章  榊屋敷の神事・原初の風景第8章  振舞の準備が進み、当屋は神宿に整えられていく   第9章  二月一日、王祇様が春日神社から雪道を当屋に降る第10章 稚児の「大地踏」、翁の「式三番」第11章 「暁の使い」登場、明け方まで演能はつづく第12章 王祇祭二日目、王祇様が春日神社へ還る第13章 若者たちの尋常事の熱狂が祭りを盛り上げる第14章 二月四日「解行」・王祇祭は終わり、そしてまたはじまる第15章 黒川にめぐる季節・冬から春へ第16章 黒川にめぐる季節・春第17章 黒川にめぐる季節・春から夏へ第18章 黒川にめぐる季節・秋第19章 黒川人の一生を想う