出版社コメント情報
読書好きの少女たちの友情と家族の物語ママが死んでしまってから、パパと二人で暮らしているカリプソ。カリプソは、本が大好き。いつも一人でいるカリプソにとって、本はたったひとつの心のよりどころだった。本が頭の中につくってくれる安らぎの場所、魔法や、無人島や謎に満ちた世界が、カリプソは好きだった。「強い心を持たなくてはいけない」パパはそう言うから。「わたしはだいじょうぶ」何があっても、カリプソは、自分にそう言い聞かせる。そんなカリプソの心を開いたのは?本は、勇気づけてくれるし、世界を広げてくれる。友だちにだってなれるかもしれない。でも、本だけでは、心は満たされない。家族の再生の物語。