出版社コメント情報
表と裏、光と影、痛み喜び、過去と未来― 新作『棄景V』をはじめ、廃墟写真の先駆者として強烈な個性を放つ作品を発表し続ける稀代の写真家・丸田祥三。そんな氏が、2枚の写真と1握の文章をもちい、“めくる”ことであなたを心の旅へといざなう、不思議さと優しさに満ちた珠玉の短編写真集。廃墟、懐かしい町なみ、そこへ佇むひとりの少女。その美しすぎる風景はあなたの目を捉えて離さない。だがそこには、厳しくも重たい“現実”を生きる世代への、決して甘くない、氏の“切なる思い”が込められている。コミック誌「月刊IKKI(イッキ)」(小社刊)の人気写真連載、待望の単行本化。〈単行本オビコメント:恩田陸〉