出版社コメント情報
あの夜、ねえさんを妊娠させることができたなら――。 渋谷の街に現われる伝説の娼婦・なぎさと出会った男たちは、青春時代に戻り、思い出の女性に再会するという。江戸時代から続く造り酒屋の次男・圭は41歳。圭が18歳で家を出て上京したのは、兄・秀夫の嫁で、子宝に恵まれなかった義姉・文恵の自殺がきっかけだった。その前年の夏、圭は文恵に導かれながら、結ばれる前に果ててしまっていた……。「ねえさん」の死の真相を知った圭は、なぎさと出会い、交わる――あの夏の夜に戻るために。切なく疼く、傑作官能小説シリーズ第4弾!