出版社コメント情報
インドに生まれ、仏教の東漸とともに各地に広まっていった飛天は、それぞれの地域と時代の特徴を反映し、さまざまな変化をとげながら、今もなお、各地の仏教遺跡にその美しい姿をとどめている。楽を奏し、翔舞し、仏法を賛嘆する飛天の優美な姿に魅せられた画家吉永邦治は、30年にわたり飛天を訪ね、遥かな旅を重ねてきた。アジェンダ、エローラ、ボロブドゥール、アンコール・ワット、ガンダーラ、バーミヤン、敦煌、雲崗、龍門、慶州、奈良・・・・。本書は著者のライフワークともいうべき飛天の研究をもとに、著者による写真や絵、スケッチによって、東洋各地の飛天の魅力を余すとこなく伝える。