出版社コメント情報
天平の甍ふたたびきらめく鑑真和上の寺朝廷から招請され、戒律を伝えるため渡日を決意した鑑真和上は、12年に及ぶ苦難の末、ついに日本の地にたどりつき、聖武天皇をはじめとする人々に授戒し、様々なものを伝えた。鑑真和上の私寺として始まり、弟子たちの尽力によって完成した律宗の総本山、唐招提寺。奈良時代建立の金堂や講堂などが立ち並ぶ伽藍には、鑑真和上の思いと天平の息吹が、いまも満ちている。金堂の解体大修理を終えて”天平の甍”が再び輝きを取り戻した唐招提寺の歴史・美術・教えをわかりやすく解説したコンパクトな一冊。巻末に境内・周辺地図つき。