出版社コメント情報
天平の祈りを伝える大寺。華厳の理想世界を深く知る。奈良・若草山の麓、鴟尾が光り輝く大仏殿を中心に広がる大伽藍。「大仏さん」で親しまれる盧舎那仏の慈悲に包まれた”東の大寺”。優美な天平の仏像、力みなぎる鎌倉の仏像。大仏開眼の年から1260年近くもの間、一度も途切れることなく続けられているお水取り(修二会)の法要。そして、東大寺は華厳宗を中心とする学問寺でもある。5月に新別当となった北河原公敬師による語り下ろし法話、「お水取り」法要のわかりやすい解説の章などをまじえ、この寺の歴史・教え・美術をわかりやすくコンパクトに紹介する。奈良の古寺めぐりの楽しみを深める、持って歩けるシリーズ第5弾。巻末には散策に便利な境内・周辺地図つき。