出版社コメント情報
今年没後100年を迎えたチェコ最大の作曲家アントニン・ドヴォルジャーク(1841~1904)は生涯を通じてピアノ独奏曲を数多く残しています。またそれらは技巧を駆使したものではなく、叙情に満ち、聴く人の心に暖かい喜びや懐かしさ、哀愁を呼び起こすものです。 その中で最高傑作と目されるピアノ曲集「詩的な音画」Op.83は、そのほとんどを1889年南ボヘミアのヴィソカー村にある自身の別荘で書き上げました。全13曲とも三部(ロンド)形式をとり、ロマン派初期の叙情とボヘミア舞曲が織りなす綾の中に、時折リスト的技巧を交えており、ドヴォルジャーク・ピアノ作品の頂点に立つ曲集です。 〔曲目〕 1.夜道を通って 2.戯れに 3.古城にて 4.春の歌 5.農民のバラード 6.思い出 7.フリアント舞曲 8.家の守り神たちの踊り 9.セレナーデ 10.バッカナール 11.楽しい語らいの場で 12.鎮魂碑のそばで 13.スヴァター・ホラ(聖山)にて