オーケストラ名曲のホルン･パート集 深い森のように4つの響きが重なりあい、またやさしい独奏はメロウに歌い、そして神秘的な光や色も放つ、オーケストラのホルン･パート。お気に入りのオーケストラ曲からそんなホルンの魅力的なモチーフやメロディーを自分（たち）で演奏してみたい！ すごく難しいけれどカッコ良く極めてみたい！ というオーケストラ好きのホルン･プレーヤーの望みをかなえるように幅広く多くの著名な作品からパート譜をまとめました。オーケストラ･スタディーとしても十分使える内容です。とにかくバッハからショスタコーヴィチまで、お国ではドイツ・オーストリアはもちろん、フランス、イタリア、チェコ、イギリス、ハンガリー、ロシアとさまざまな作曲家の名曲を取りそろえています。 この楽譜を開くと、オーケストラのホルンといえば最初に掲げるべき楽劇《ジークフリート》の長い無伴奏ソロの部分が始まり、まずは深淵で壮大なワーグナーの《リング》の世界が8本のホルンで繰り広げられていきます。 そしてラストは、これもホルン吹きには欠かせない、あの有名なチャイコフスキーの交響曲第5番第2楽章のメロディーです。 なお、ワーグナー、ブルックナーの作品では、ホルン・パートが持ち替えるテナー・チューバのパートも併せて収めています。 編者は、現在 東京都交響楽団首席奏者、東京シンフォニエッタのメンバーで、日本ホルン協会副会長である有馬純晴氏です。