出版社コメント情報
「ラプソディー・イン・チカマツ」は2003年大久保混声合唱団委嘱初演。テキストは浄瑠璃・歌舞伎作家である近松門左衛門の『辞世文』および『曾根崎心中』をはじめとする世話浄瑠璃からの詞文をちりばめて、原作とは異なる架空のドラマを作曲者自らが設定したものです。 作品は、とてもユニークで、ハヤシコトバやカケコトバ、セリフ廻し等の日本特質の表現と西欧音楽の響きが激しく交差し、紙芝居が一枚一枚めくられていくように音の絵がパッと変わり、絶妙な音空間が現出します。「声の浄瑠璃万華鏡世界」を展開させる粋な作品です。