出版社コメント情報
遊牧民が勢力をほこった中央アジアを征服した清の支配構想はいかなる変遷があったのか.18世紀のジューンガル征服以降の清の政策展開,ユーラシアで生じた地域秩序の変容を克明に叙述し,18世紀中葉から19世紀前半における清の国家形成の世界史的構造を描き出す. 遊牧国家ジューンガルの形成と支配体制. 清のジューンガル征服と支配構想. オイラト支配の展開. オイラト支配の破綻. イリ軍営の形成. 清朝皇帝を指す満洲語. 清とカザフ遊牧勢力の接触. 清の中央アジア政策の基層. 清-カザフ関係の変容. 19世紀前半における西北辺境の再編