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〈ハヤカワ・ミステリ1846〉霧に包まれたスウェーデンの島で、失踪した幼い少年の行方を探しつづける父娘が直面する暗い影とは──CWA賞、スウェーデン推理作家アカデミー賞ダブル受賞の傑作北欧ミステリ、待望の邦訳!霧深いスウェーデンのエーランド島で、幼い少年が消えた。母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていたはずのサンダルが、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてきたのだ。病魔に苦しみながらも、明晰な頭脳を持つイェルロフは、この手がかりをもとに推理を進める。一方、急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、愛しい子の行方をともに追う。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞、英国推理作家協会(CWA)賞最優秀新人賞受賞作。スウェーデンの民話や幽霊譚をもりこんだ、北欧の新鋭にして実力派による傑作ミステリ。