おすすめコメント
世界に冠たる傑作機・零式(れいしき)戦闘機――通称ゼロ戦。真珠湾攻撃、マレー半島攻略戦に登場し、米英を震撼させたが、超人的な活躍をしたエースたちと共に、一機、また一機と姿を消し、最終幕は、特攻攻撃という悲劇だった。一戦闘機が辿った戦史は、対戦の実相に重なり合う。本人や家族に取材を重ね、零戦に命を賭けた搭乗員7人の、人生と戦闘の行方に迫る。「運命」と呼ぶには過酷すぎる日々を、人知れず乗り越えた無名の魂へ捧げる鎮魂の書。鬼と呼ばれた男――新郷英城 真珠湾攻撃一番乗り――志賀淑雄 ラバウル航空隊 真の勇者――上原定夫 英機スピットファイヤー 零戦に完敗す――鈴木実 山本長官護衛機の悲劇――杉田庄一 ある艦隊搭乗員の落日――岡元高志 一機一艦体当たり――大黒繁男