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さあ、いのちを養うお稽古をはじめましょう。鎌倉の辰巳邸で開かれているスープ教室は、二〇一六年一月で二〇周年を迎えた。入会希望者は年々増え続け、いまでは入会まで一〇年を待つ生徒も珍しくない。そこでは四季折々の素材を使ったスープのつくり方はもちろん、卒寿を超えた辰巳芳子が自らの経験から培った食、家族、自然、社会環境との向き合い方、人生哲学が熱く語られる。この本は、一年間の教室で語られたすべてのことばを丁寧に記録した初の講義録。時にユーモアをまじえ、レシピだけではわからないスープ作りの勘所を、まるで教室にいるかのような臨場感で学ぶことができる。