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不惑をむかえた探検家。好評を呼んだ前作『探検家、36歳の憂鬱』から4年、その間彼は伴侶を得て、子供にも恵まれた。それでも探検家は旅を続ける。探検は非日常な世界だが、東京での彼には小市民的な日常がある。その狭間で描かれる珠玉のエッセイ8本。時には北極で、時には東京で、はたまた時はやんちゃな青春時代にさかのぼり、我々が憧れる、”誰にも真似できない”角幡唯介だけに起こった特別な体験が繰り広げられる。≪目次≫ 「不惑」 不惑をむかえた探検家は、引っ越しを機に妻とのいさかいが絶えなくなり…… 「母牛の怨念」 北極で撮影した写真の中に、どうしても開けないものが…… 「忘れ物列伝」 子供のころからの性質は、探検家になっても変わらず…… 「生肉と黒いツァンパ」 北極で食べた旨い肉ランキング発表! 「無賃乗車」 早大探検部の悪しき習慣、角幡唯介の言い分 「原始人のニオイ」 旅から帰国後妻にいつも言われる「くさい」の理由 「人間とイヌ」 イヌイットとイヌの関係を見て、探検家が思うこと 「マラリア青春記」 マラリアと聞いて、異様な興奮を覚えた青春時代 その他、「クレア・トラベラー」連載中の巻頭エッセイ「あの日、あの場所で」も7本収録。