出版社コメント情報
父の跡を継ぎ、若くして国を治める帝王となったルシアン。その小姓を務めるのは、4歳年下の幼なじみで乳兄弟のキラ。母を亡くし、身寄りも身分も持たない幼いキラを、ルシアンは過剰なほど寵愛する。けれど、片時もキラを離さない帝王に、王宮内の廷臣たちは眉を顰める。このままでは、帝王が結婚して世継ぎを作らないかもしれない──。キラの存在は、国を傾けるかもしれない──。そんな周囲の危惧が募る頃、事件はついに起こる…!!正統派ファンタジーBLの黎明期の初期傑作、3度目の文庫化にして最終決定版、ついに登場!!