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恋愛美術館

恋愛美術館

商品コード:X1009784255005867

  • 著者西岡文彦/著
  • 出版社名朝日出版社
  • ページ数270P 19cm
  • ISBN978-4-255-00586-7

販売価格1,980円(税込)

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おすすめコメント

この絵を見ると、せつなくなるのはどうしてだろう。 恋愛小説を読むように、絵画を読む。感動の美術エッセイ 「絵画を読み解く」という鑑賞方法がすっかり定着した今日この頃。印象派以前の絵画──宗教画、歴史画、物語画──は、その「背景」や絵を描く「約束事」を知って鑑賞すれば見る幅が広がる、ということは、もはや西洋絵画ファンのあいだでは常識となりつつあります。では、近代以降の絵画はどのように見ればいいのでしょう。「印象派」の呼び名にあるように、自身の感覚の“印象”だけで味わえばいいのでしょうか。それも一つの方法ですが、この本を読めば、さらに深い感動を得ることができます。本書は、絵画を平易な言葉でわかりやすく解説し、絵画の読み解きブームを引き起こした多摩美術大学教授の西岡文彦氏による、渾身の美術エッセイです。人間の生と性の原動力である「恋愛」をテーマに、近代の恋愛画を厳選し、絵が描かれた時代背景、画家の宿命的な恋、彼らを取り巻く人間関係など、さまざまな要素が複雑に絡み合った糸をほぐして、著者ならではの豊富な知識、冷静な視点、そして、とびきり熱い情熱をもって、書き下ろしていただきました。モディリアーニの妻ジャンヌへの「永遠」の誓い、ドガが描いた別れられない泥沼男女の都会の落とし穴、ルノワールが恋した愛の聖地とボヘミアン、天才女性彫刻家カミーユ・クローデルの狂気の愛憎劇、恋の王者ピカソ晩年の眼差し……。キャンバスに塗り込められたせつないストーリーは、小説さながら。驚天動地の秘話がたくさん隠されていました。愛の痛みと歓び、憧れ、ときめき、恍惚、至福、絶望、裏切り、妄執、愛欲。恋愛は、名画が教えてくれるのです。“恋愛小説のように、絵画を読む”楽しさをぜひ、本書で味わってください。そして、読んだ後にもう一度、その絵を眺めてみてください。これまでとまったく見方が変わって、胸を熱くせずにはいられないことでしょう。