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安全か危険かではなく、何がわかっていて何がわかっていないかを、じっくりと、ていねいに。 中学生以上のすべての人へ。 「この本は、「安全だよ。安心してください」と言うために書いたのではないし、「危険だ。心配しなくてはいけない!」と言うために書いたのでもない。 ただ、放射線や原子力について知っておいたほうがいい(とぼくが判断した)基礎知識を説明し、それから、「放射線はどれくらい体に悪いのか」ということについて何がわかっているかを丁寧に解説した。 そして、よくわからないことについては、「わからない」とはっきり書いた。何がどのくらい「わからない」のかをみんなが知って、その上で、これからどうするかを自分で考えていくのが一番だと信じているからだ。」 「あの日」から普通ではない時間を過ごしてきたすべての人へ──敬意と感謝と言葉にできない思いをこめて。(著者)