出版社コメント情報
日本の未来の畜産・農業のあり方を提示するルポルタージュ。現在の日本農業が抱える問題のひとつに水田の放棄がある。本書は、牛を水田に放牧利用することで耕作放棄地を蘇らせ、さらには利用されていない草資源を活用することにより、粗飼料自給率の向上はもとより、糞尿を肥料として土地に還元することで、農地の保全が図られるという、環境にやさしい資源循環型農業を推進している。この山口県が平成元年に全国に先駆けて実施した「水田放牧」は肉用牛経営の省力化、低コスト化、耕地放棄地の解消、さらには農村の景観や文化の保全などへの貢献が