出版社コメント情報
現代韓国を代表する韓国文学研究者である金哲の透徹した論考。日本の植民地支配期から「解放」前後、そして今日にいたるまでの韓国社会の姿を「民族」という概念を軸に見通し植民地主義の構造を鋭く抉る。日本独自編集。◆推薦 柄谷行人 「本書における、韓国で支配的な言説への完膚なきまでの批判は、近代日本のあり方を見なおす上でも、不可欠である。」 朴裕河 「現代韓国知性の先端を行くこの本は、きっとあなたの心を打つに違いない。その透徹した自己凝視の拠って立つ根源を見ることによって。」 喉に刺さったとげ. 「国民」という奴隷. 「民族」が語られるとき. 植民地的無意識とは何か. 「朝鮮人」から「東洋人」へ. 「欠如」としての国〈文〉学. 愛国と売国. 日帝の清算. 抵抗と絶望