出版社コメント情報
あの「天然知能」を情報科学として明快に解説!本書は、セルオートマトンによる知能のシミュレーションについて、基本的な考え方から実装まで学ぶものです。オートマトンの基礎から解説を始め、セルオートマトンに見られる典型的な現象(相転移、カオスの縁)、セルオートマトンと人工知能との対応、非同期調整セルオートマトンと著者らの提唱する「天然知能」との対応、リザバーコンピューティングへの応用までを、シミュレーションをとおし、順を追って解説します。「天然知能」は、人工知能(RNN)のように初期情報と因果関係(規則)のみに従って結論を出すものではなく、推論過程で別の情報に触れることにより結論が変わり得る仕組みであり、現実の思考過程に近い概念として提唱されたものです。なお、本書でとりあげるシミュレーションは、Pythonによってプログラミングしたものです(サンプルコードは、オーム社Webサイトよりダウンロードできます)。