出版社コメント情報
性(セックス)を無視して宗教を語ることはできません。なぜなら、自らが抱える性の欲望に立ち向かうことで築き上げられてきたのが、宗教という文化だからです。性を煩悩と捉える宗教がある一方で、悟りと捉える宗教もあります。本誌は性行為を赤裸々に描いた絵画や彫刻を通して、三大宗教が生まれる以前の時代から現代にいたるまで、宗教が、果たして性をどのように捉えてきたかを解説します。
【監修】島田裕巳(しまだ ひろみ)
1953年、東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学・東京通信大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。主な著書に『性(セックス)と宗教』(講談社)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『世界の宗教がざっくりわかる』(新潮社)などがある。