出版社コメント情報
来年(2008年)は、ブラジル移民100周年にあたる。;;東洋汽船の笠戸丸が、800人近い移住者を乗せ、新天地へ向けて神戸沖を出港したのは1908年(明治41年)4月28日の夕暮れだった。小船から壮行の花火が打ち上げられたものの、突堤から別れのテープで盛大に送り出された後年のブラジル移民に比べれば、さびしい出港だったらしい。;;その100周年を前にして、笠戸丸移民の最後の生存者であった中川トミさんが、昨年秋、パラナ州ロンドリーナの自宅で亡くなった。ちょうど100歳だった。;;トミさんは熊本県生まれ。笠戸丸