出版社コメント情報
顎口腔外傷について,外傷受傷直後の全身管理を含めた初期治療から,矯正歯科による咬合状態の回復,最終的な補綴歯科による欠損した歯の修復までを一連の流れのなかで解説している成書は少ない。東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科においては,救急部,集中治療部などの協力を得て顎口腔外傷に対するチーム医療を広く行えるよう口腔外科医,形成外科医,矯正歯科医,補綴歯科医などでチームを編成し,体制を整えている。本書は,現在東京大学医学部附属病院で実践している顎口腔外傷に対するチーム医療を基本として,顎口腔外傷の治療を行う医師,歯科医師,看護師,救急救命士,医学生および歯学生の方々を対象に,臨床の現場で参考としていただける内容をなるべく具体的に解説した。