出版社コメント情報
本書は専門家レベルの知識の集積であり,専門家に読んでいただくことを前提にまとめられたものであるが,整形外科研修医や,骨・軟部腫瘍を専門領域としない整形外科の先生方にも読んでいただきたい書である。日ごろの診療の中で進められている病理組織分類法,理学的所見と画像診断に始まり遺伝子診断に至る診断法の進め方,良性・悪性骨・軟部腫瘍,そして転移性腫瘍に至るまで,各種腫瘍の化学療法,放射線治療,手術治療,再建手術など広く網羅されて,丁寧に解説されている。さらに,先端医療としての免疫療法,そして遺伝子治療についても,現在行われている実状と問題点まで,分かりやすく解説されている。診察の場に置き,疑わしい症例に当たった時に参照していただく書として,ご愛読いただきたい。