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BUGSで学ぶ階層モデリング入門 個体群のベイズ解析

BUGSで学ぶ階層モデリング入門 個体群のベイズ解析

商品コード:X1009784320057807

  • 著者Marc Kery/著 Michael Schaub/著 飯島勇人/訳 伊東宏樹/訳 深谷肇一/訳 正木隆/訳
  • 出版社名共立出版
  • ページ数629P 23cm
  • ISBN978-4-320-05780-7

販売価格8,580円(税込)

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出版社コメント情報

本書は,人間が通常観測することができない生態プロセスを推測する階層モデリングについて,理論とWinBUGSによる実践方法を解説した“Bayesian Population Analysis using WinBUGS: A hierarchical perspective” の邦訳である。本書の特徴の1つは,日本語での解説例がほとんどない,生態プロセス推測のための階層モデリングについて詳細に解説している点である。特に野外においては,研究対象である生態プロセス(例えば野生動物の個体数の変動)を直接観測できることはほとんどなく,誤差を含む観測データからこれを推測しなければならない。階層モデルは観測と生態プロセスを明示的に分離することで,古典的な捕獲再捕獲法などと比較して「きれいでない」データに対しても適用できるなど,非常に柔軟な推測を可能とする。本書のもう1つの特徴は,階層モデルのベイズ推定に焦点をあて,WinBUGSを統計ソフトウェアRから操作して実行する方法を詳細に解説している点である。MCMC法を実行できるソフトウェアは近年種類が増加しているが,それらのソフトウェアに共通する課題としてデータの読み込みなどの操作性が低いことが挙げられる。RからWinBUGSを扱うことで操作性は飛躍的に向上するが,本書ではそのような方法で階層モデルを解析した例をプログラム付きで多数紹介している。そのため本書はRとBUGS言語の解説書の一面も有している。また,WinBUGSでの解析の実行プログラムはOpenBUGSやJAGSに流用することも容易であり,汎用性が高い。読者が自身の観測データを解析する際に役立つ,非常に実践的な構成となっている。さらに本書は階層モデリングの解説だけに留まらず,野外調査につきまとう不完全な観測への対処,特定の階層モデルと関連した調査デザインにも言及している。生態学のみならず,観測できないプロセスの推測に携わるすべての者に必携の書であると言える。