出版社コメント情報
「子どもをつくるなんていう人生」(安定!?)とは相反する、「冒険的人生」を送ってきた鬼才・ヒキタクニオが、45歳をすぎて、子どもを作ろうと思い立つ(妻35歳)。が、始めてみると、なかなか、これが、できない。年をとると、忙しさに加え、日々の疲れも重なり、性欲より睡眠欲…。不安な思いから受診すると、ヒキタ自身の精子の運動率が20%しかないことが判明する。そこから、長い長い、「懐妊トレーニング」(不妊治療という言葉が嫌なのでヒキタがつけた言葉)の日々が始まるのであった…。5年弱の「懐妊トレーニング」のすえに、ようやく我が子を腕に抱くまでを描いた、ドキュメント。とくに、不妊治療における男性側の心理、夫婦間の問題、そして生殖医療への疑問点などが読みやすく、あけっぴろげに描かれており、そうした問題に悩む人、悩む夫婦に、ぜひ読んでほしい。