出版社コメント情報
現在40代以降の世代なら、必ず一度はお世話になったことのある「にっかつロマンポルノ」。終焉して四半世紀近くになるが、未だ各地で回顧上映が行なわれ、オールドファンのみならず、若い世代の観客も詰めかけている。かつて文部官僚でありながら、成人映画批評における第一人者であった著者が、ロマンポルノについて初めて本格的な論考を行ったのが本書。17年の歴史を総括しながら、70年代から80年代にかけての時代風俗をいかに的確に表現に採り入れていたか、現在の日本映画にいかに影響を与えているかを綴る。