出版社コメント情報
本書に詰め込まれているのは、1970年代の小学生たちが、ごく日常的に楽しんでいた「遊び」の数々です。いわゆる懐かしい「昭和の遊び」にもある程度は親しみながら、同時に後の80年代的なオタクカルチャーにも染まっていた70年代っ子は、両文化をそれなりには知っていて、しかし、どっちのカテゴリーにも落ち着くことのできない「すき間」の世代なのだと思います。この「すき間」は、60年代的な外遊びと、80年代的なオタク系の遊びの両方を楽しめた、いわば遊びの「黄金時代」だったのかな、という気もします。その「すき間」の子どもたちが、小学生当時、どんなことをして遊んでいたのか、できるだけ詳細なデータを自分の記憶から引っぱりだして、まとめてみたのが本書です。「これ、今の子がやってもおもしろいんじゃない?」と思う「遊び」がひとつでもあったら、平成っ子たちにも教えてあげてください。