出版社コメント情報
私にとって、「絵」は幼少期から特別なものでした。来る日も来る日も、雨の日も晴れの日も、時間があればスケッチブックを取り出し、マンガのようなものから街の様子、海の中の様子から未来の想像図まで、それこそ何から何まで描いていました。小学生の時の授業中であってもそれは変わらず、担任の先生によく注意されたものです。(「まえがき」より) 1995年、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて東洋人初の絵画部門名誉賞を受賞した著者は現在、ニューヨークに拠点を置きながら世界各地で活躍を続けている。母の影響から人生を変えた岩絵の具との出会い、そして「日本画の持つ底力」まで、思いのすべてを描き尽くした一冊。