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吃音は100人に1人にはいるといわれるありふれた疾患。しかし、周囲の無理解、就職するのが難しいといった社会的障壁など、様々な「壁」に塞がれている。幼い頃から吃音に悩み、周囲の人に隠すのに苦労してきた著者が、当事者たちの生の声に触れながら、吃音とは何か、差別と偏見の歴史、医学的にどこまで解明されているのか、私たちの社会は吃音者を含めて「障害者」とこれからどう向き合っていくべきなのか、等々を綴る。著者は1978年山口県生まれ。吃音研究の第一人者。九州大学医学部卒業。医者になったのは、幼い頃から吃音に悩まされてきたから。著書に『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社)などがある。