出版社コメント情報
我ながらずいぶん大袈裟なタイトルをつけてしまった。読んでいただければすぐに(ほんとうにすぐに)わかると思うが、本書には最新の地方論が書かれているわけでも、これまでの議論をアップデートする学術的な考察が展開されているわけでもない。じゃあなにが書かれているかといえば、なんのことはない。単に「ぼくが新たに自分の目線で書いた地方論」である。自分が新たに論じた、ただそれだけでいいじゃないかと思うのだ。そう、「自分なりの地方論」でいい。「都市か、地方か」の間に広がるそれぞれの都市論や地方論を、本書を手に取った皆さんにも自由に論じてほしい。そんなメッセージをタイトルに込めたつもりだ。(「はじめに」より)